もともとビタミンCの含有量の多い完熟した加工用トマトを使っているため、シーズンパックのトマトジュース1缶に含まれるビタミンCは、加熱によって多少減っても、生食用トマトとあまり変わらない。
食堂の定食についてくるミニサラダとくらべたら、はるかに多いと思っていい。
ちなみに家庭でトマトを加熱、調理すると、90度くらいで長時間加熱することになり、ビタミンCはほとんど壊れてしまう。
ビタミンCを加熱する場合は、温度よりも時間が問題なのだ。
このことはトマトにかぎらず、野菜ならみな同じことがいえるのだが。
というわけで、加熱してつくられるトマトジュースは、ビタミンCなどの栄養が損なわれているからダメというのは迷信である。
リコピンなどのカロチノイド類の吸収率が高くなる点からすれば、栄養面ではなんの問題もないどころか、むしろ上といえる。
7、8月につくられたシーズンパックの賞味期限は2年間だが、ほとんどが1年以内に売り切れてしまう。
2年たったら店頭から回収することになってはいるが、実際には、ほとんどその必要はない。
しかし、かつてはその製造年月日が問題だった。
いまは表示が賞味期限となっているからいいのだが、製造年月日表示のころは、12月や1月などの冬にシーズンパックを買う消費者の中には、トマトジュースの製造年月日を見て、「7月や8月では古いからダメだ」とクレームをつける人もいた。
12月につくられたトマトジュースでないと新鮮でないというのである。
ハウス栽培の生食用トマトが1年中スーパーにならんでいるため、トマトは1年中あるものと思いこんでしまっているのだ。
さて、この夏につくられるシーズンパック、7、8月に収穫してつくられたものを9月に飲むのと、翌年の6月に飲むのとでは当然、ちがいがある。
では、いったいいつ飲んだらいちばんおいしいか。
消費者アンケートをとってみると、おもしろいことに「できたてのトマトジュースがものすごくおいしい」という少数派と「できたては青くさくてイヤ」という多数派に分かれた。
味覚は人によってそれぞれちがうから、そこのところがむずかしい。
何力月ぐらいたったものがいちばんおいしいと評価されるか、くわしく調査したところ、もっとも多くの人がおいしいと評価したのは、製造して3ヵ月から5ヵ月たったものだった。
缶に詰めてから味がなじむのに、ある程度の時間がかかるということである。
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